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傷の治りが遅くなったり、妊娠しなくなったりということぐらいが、8週間ないしそれ以上軟骨製剤を使った場合の副作用として知られているものである。
「血管の増殖を妨げる要素がガン、糖尿病性網膜症などの難病の新治療法になるかも」と筆者のT・M三世は記事中で「血管造成抑制要素のことは、いまやよく立証されかなり知られるところとなっている」と書いていた。
しかし、この記事が出てから今日まで、一般人の入手可能な商品として世間に登場した血管造成抑制要素を含むものは、鮫の軟骨製剤だけである。
Mはまた「血管造成抑制要素の研究のうえでいちばんの難題は、この要素を純化し、その性質を明らかにすることである」とも書いている。
ローマが炎上中でも、ネロは下らない暇つぶしをしていようというのか?研究者たちが鮫の軟骨のなかの血管造成抑制要素を純粋抽出しようとしている間にも、世間では人々は死に、痛みに苦しみ、四肢が不自由になり、盲目になっているのではないか?いま明らかになっている証拠は、Mも書いているように「純化する必要のない自然な物質である鮫の軟骨は、ガン、糖尿病性網膜症などの難病に対する新しい治療法になる」ことを教えている。
病気で命を落とすわけではない。
治すのを怠って命を落とすのだ。
鮫の軟骨が、いろいろな病気に効果を発揮することがいよいよ明らかになるにつれ、これが鮫にとっては生態上の不幸になりそうだと、私は気にしている。
鮫の軟骨の利用が鮫の運命を危うくしそうだと心配している人もいる。
そして鮫はいまのこの瞬間にも、捕獲され殺されている。
年間の鮫の捕獲量は500万〜700万トンと推定され、これだけの鮫がひれだけ取られ、他の部分は海に投げ捨てられている。
そして最近の少なくとも15年間に、ひれ取り漁業は少しずつだが拡大している。
ひれ取り漁業の主な犯人は鮪漁船である。
ひれを取ったあと、漁船の船員は殺した鮫の90パーセントは海に捨てている。
これは肉と軟骨という、2つのきわめて貴重な資源の恐るべき浪費である。
また鮫は、漁船員にとっては、厄介物であり、生命への脅威と考えられているなかでは、鮫の皆殺しということがしばしば起こることも考えねばならない。
かのホッパーのモデルと噂される海洋学者J・Kによると、「30年前には、人々は鮫をスポーツ狩りの対象魚と考えて、意味もなく殺していた」という。
過剰な捕獲を防ぐ必要があるのは間違いない。
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